キングカメハメハ（2001年生、母マンファス）

キングカメハメハ（2001年3月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「ハワイ全島を統一したカメハメハ大王」。2004年にJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のKingmambo（当時11歳）と交配したマンファスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地8戦7勝。2004年の日本ダービー（東京優駿）(G1)に勝利した他、2004年のNHKマイルカップ(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって8,190万円で落札された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月16日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は504kg。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のユニバーサルを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月13日、中3週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るグレートベースンを猛烈な末脚で半馬身差し切って2勝目を挙げた。

3歳（2004年）

1月18日、中4週で迎えた3戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月29日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のストラタジェムに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月27日、中3週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシェルゲームに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを手にした。

5月9日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のコスモサンビームに5馬身の差をつけて3歳マイル王の座に輝いた。

5月30日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のハーツクライに1馬身半の差をつけて世代最強の称号を奪取した。

9月26日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（4戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のケイアイガードに1馬身1/4の差をつけて5連勝で4つ目の重賞タイトルを奪取した。