ビルトインアデイ（2020年生、母ピュアシンフォニー）

ビルトインアデイ（2020年4月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ことわざ『ローマは一日にして成らず』より」。毛色は栗毛。種牡馬のクリエイターⅡ（当時7歳）と交配したピュアシンフォニーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は新井牧場。主な勝ち鞍は2023年の佐賀競馬移転開設50周年うまてなし賞。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ユートピア牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって880万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、森中啓子によって2,310万円で落札された。

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月2日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた2戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

10月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた5戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた6戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

3歳（2023年）

1月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

2月26日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた9戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の佐賀競馬移転開設50周年うまてなし賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカーターテソーロに7馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月10日、中1週で迎えた10戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったオルタードにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月19日、連闘で迎えた11戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の春疾風賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったガンモレジェンドに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月6日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上C2 17（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた13戦目は、宗政酒造「宗政」賞（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた14戦目は、C2-16組（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

4歳（2024年）

1月7日、中4週で迎えた15戦目は、一般C2 16（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

1月25日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、チャレンジシリーズ（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のタケノエイコウに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月12日、中2週で迎えた17戦目は、SAGA2024国スポ・全障スポ開催賞（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のベッケンバウアーに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月24日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2-4（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山下裕貴騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4月20日、中7週で迎えた19戦目は、さがけいば無料ネット新聞うまかつ.net賞（佐賀ダート1300m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山下裕貴騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2-4（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で山下裕貴騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテステッソをハナ差振り切って4勝目を獲得した。

5月18日、中1週で迎えた21戦目は、EX荒尾一周年記念（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山下裕貴騎手（9戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた22戦目は、風待月賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山下裕貴騎手（10戦3勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったテーオーミシュランに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月15日、中1週で迎えた23戦目は、旦月賞（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で山下裕貴騎手（11戦3勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

6月24日、連闘で迎えた24戦目は、一般C1-8（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた25戦目は、一般C1-7（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（12戦3勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったキリシマラッキーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月11日、中4週で迎えた26戦目は、地方競馬教養センター賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（13戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた27戦目は、一般C1-6（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（14戦3勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のモルフェアセーラに3馬身の差をつけて5勝目を手にした。

9月22日、中3週で迎えた28戦目は、長崎街道境原宿特選（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山下裕貴騎手（15戦4勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

10月12日、中2週で迎えた29戦目は、合林海斗騎手を鞍上に迎えて、秋風賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

10月26日、中1週で迎えた30戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、初霜月賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダグウッドをクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。