ウン（2019年生、母マリブウィン）

ウン（2019年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「運、めぐりあわせ、さだめ」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時7歳）と交配したマリブウィンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は須崎牧場。2022年のオパールカップ(M2)に勝利した他、2022年の東京ダービートライアルで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、須崎牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、岡田繁幸によって4,104万円で落札された。

林和弘厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2021年）

6月24日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスーパーフレッシュチャレンジ2（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。馬体重は452kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、リードを2馬身以上キープして、で一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて抜け出し、最後は2着のマイブレイブに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月27日、中4週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた3戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

12月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳1勝クラスの葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

3歳（2022年）

1月5日、中4週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた6戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヴィクトリーチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた7戦目は、3歳戦の連翹特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスターオブケリーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を挙げた。

4月3日、中4週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラスの山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

5月13日、中5週で迎えた9戦目は、3歳オープンの東京ダービートライアル（大井ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず3着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた10戦目は、カペラ賞（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた11戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、3歳M2のオパールカップ（盛岡芝1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイジュネスをハナ差振り切って3勝目を獲得した。

10月13日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、オクトーバースター賞（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた13戦目は、AZM&林下詩美&上谷沙弥来場記念（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

12月13日、中4週で迎えた14戦目は、ディセンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

4歳（2023年）

1月14日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの渥美特別（中京芝2000m 曇/重）に出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、伸びてきたシェルビーズアイ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月25日、中5週で迎えた16戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

4月9日、中5週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラスの鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた18戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた19戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

10月29日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの本栖湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって6着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた22戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

5歳（2024年）

2月4日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上2勝クラス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい6着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた24戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝2400m 外回り小雨/重）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり6着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた25戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

10月20日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって6着に終わった。

2022年4月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。