ファイアアロー（2008年生、母エイシンサンデリー）

ファイアアロー（2008年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「火の矢」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のオンファイア（当時5歳）と交配したエイシンサンデリーが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川ミツ。戦績は、中央平地19戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前川勇から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、カナイシスタッドから「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、ノーザンファームによって640.5万円で落札された。

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月2日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

11月6日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

12月26日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 雪/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したエランドールを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

3歳（2011年）

1月23日、中3週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた7戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

4月16日、中6週で迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーホウベストに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下のわらび賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

7月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

11月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、スピルオーバーにハナ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（2012年）

1月15日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた17戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、4歳以上500万下の小名浜特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月28日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。