オンワードナレル（1987年生、母ラミユズイク）

オンワードナレル（1987年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカネミノブ（当時13歳）と交配したラミユズイクが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）オンワード牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の医王寺特別(500万下)。

経歴

デビュー前

沢峰次厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

5月12日、デビュー戦は沢昭典騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は466kg。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

7月7日、中7週で迎えた2戦目は、寺島祐治騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったワカサンシャインを半馬身捉え切れず2着となった。

8月4日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダーツを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月8日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で寺島祐治騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

10月6日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の文知摺特別（福島芝2000m 雨/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

11月3日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、4歳以上500万下の河口湖特別（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は寺島祐治騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で寺島祐治騎手（5戦1勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

4歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で寺島祐治騎手（6戦1勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で寺島祐治騎手（7戦1勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

4月27日、中9週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で寺島祐治騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた12戦目は、岩戸孝樹騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は寺島祐治騎手（9戦1勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（福島芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（10戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

5歳（1992年）

1月11日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、玉ノ井健志騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は寺島祐治騎手（11戦1勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

6月21日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、5歳以上500万下（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（12戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアンカレジシチーにクビ差届かず2着となった。

7月11日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で寺島祐治騎手（13戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したナカハマリイフオーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月9日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で寺島祐治騎手（14戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で寺島祐治騎手（15戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

10月24日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線に入ると、前で粘るナリタチカラを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

11月21日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の野地特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。