プリンスコウベ（2001年生、母ファンドリオボッコ）

プリンスコウベ（2001年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「神戸の王子」。毛色は芦毛。種牡馬のフジキセキ（当時9歳）と交配したファンドリオボッコが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地32戦5勝2着7回。主な勝ち鞍は2006年の清里特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、宮内牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

柴田光陽厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

1月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は536kg。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、逃げるアグネスボゾンにハナ差届かず2着に惜敗した。

2月7日、連闘で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミサキノハンターに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月5日、約10か月の休養明けで迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

4歳（2005年）

1月23日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたハリーコマンド決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3月5日、中1週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤレオンを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月19日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したジョイフルハートを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月16日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のニシノイワイザケに3馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

8月20日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月23日、中3週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったチーキーガールズに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったアイファーフクオーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

12月10日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブレッチングスキーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のナナヨーヒマワリに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

5歳（2006年）

4月9日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタマモガルチに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタマモガルチに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手にした。

6月4日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

6歳（2007年）

1月27日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた24戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

3月11日、中2週で迎えた25戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に敗れた。

12月1日、約9か月の休み明けで迎えた26戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2007ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

7歳（2008年）

1月5日、中4週で迎えた27戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた28戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

3月8日、連闘で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦0勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

4月27日、中3週で迎えた32戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。