エラトー（2021年生、母エライヤ）

Erato

2021.01.25

エラトー（2021年1月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ギリシャ神話に登場する、竪琴をたずさえた恋愛詩のミューズ」。毛色は鹿毛。種牡馬のSaxon Warrior（当時6歳）と交配したエライヤが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2024年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

上村洋行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

7月2日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

11月19日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1800m 外回り 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ヴィレムにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3歳（2024年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り 曇/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のカズミクラーシュを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月2日、中7週で迎えた5戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

6月9日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの遊楽部特別（函館芝1800m 小雨/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエイシンジェンマに3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

6月29日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの北海ハンデキャップ（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のタイキラフターに1馬身3/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

9月7日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。