エンシャントアーツ（2005年生、母エンシャントゴールド）

エンシャントアーツ（2005年2月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「古代の芸術」。毛色は栗毛。種牡馬のMaria's Mon（当時12歳）と交配したエンシャントゴールドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、中央平地35戦3勝、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2011年の函館日刊スポーツ杯(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、大典牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

1月26日、デビュー戦は安部幸夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 雪/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた3戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

4月23日、中7週で迎えた4戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の牡丹賞（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズナを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月8日、中6週で迎えた5戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

7月5日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のオコリンボを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

10月25日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

4歳（2009年）

1月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

3月29日、中9週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手に欠いて16着に終わった。

7月11日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は赤木高太郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

9月6日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミコノスに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月4日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい15着に終わった。

5歳（2010年）

1月10日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

2月6日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた20戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた21戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた22戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

6月27日、中3週で迎えた24戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7月3日、連闘で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の美利河特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

8月7日、中4週で迎えた26戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

8月21日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた28戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のゆめ半島千葉国体・千葉大会開催記念（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

11月1日、中5週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の六社特別（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

6歳（2011年）

3月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、高嶋活士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

5月1日、中5週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた31戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は竹之下智昭騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

6月26日、中3週で迎えた33戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のティムガッドに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

8月13日、中6週で迎えた34戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

7歳（2012年）

2月5日、約6か月の休み明けで迎えた35戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦1勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。