タムロイーネー（2001年生、母フィールドロマン）

タムロイーネー（2001年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋良いね。良いことがあるように」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジョリーズヘイロー（当時14歳）と交配したフィールドロマンが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）川越牧場。戦績は、中央平地40戦4勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、川越牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、宮内牧場によって451.5万円で落札された。2歳のとき、宮内牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、谷口屯によって630万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

8月23日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリトルマーメードに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月1日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。16着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた4戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

3歳（2004年）

7月17日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、5着を確保した。

8月14日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したエイシンシグマを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

12月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、抜け出したテツノッカを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月18日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るペイルローズを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

4歳（2005年）

1月5日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

2月6日、中4週で迎えた12戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の火の山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

7月16日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

12月24日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったサンクスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5歳（2006年）

1月21日、中3週で迎えた18戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のポートガルチをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

5月20日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。14着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の大山崎特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

9月23日、中9週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の安城特別（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（5戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では閃光のような末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

12月2日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（7戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（8戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

6歳（2007年）

1月7日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で酒井学騎手（9戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

1月21日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で酒井学騎手（10戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で酒井学騎手（11戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

7月28日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

9月30日、中8週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

10月28日、中3週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（12戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では電光石火の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月10日、中1週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（13戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7歳（2008年）

3月9日、約4か月の休み明けで迎えた35戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず13着に終わった。

3月15日、連闘で迎えた36戦目は、4歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（14戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4月6日、中2週で迎えた37戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（15戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月3日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた38戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシュウザンアイに2馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

6月7日、中4週で迎えた39戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず12着に終わった。

11月22日、約5か月半の休み明けで迎えた40戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた41戦目は、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（16戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず最後はサワノブレイブと並んで15着同着となった。