ボストントロピカル（1986年生、母ケイフアバー）

ボストントロピカル（1986年5月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカツラギエース（当時6歳）と交配したケイフアバーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）ビッグレッドファーム。戦績は、中央平地13戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年の4歳400万下。

経歴

デビュー前

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

7月24日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1000m 小雨/重）に出走。馬体重は428kg。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったフジミマドリードをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

8月20日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマロンフィールドに8馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月8日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳400万下のサフラン賞（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

11月13日、中4週で迎えた5戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、シラユリビゼンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（1989年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、関野弘行騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず最後はセノエタカマルと並んで7着同着となった。

3月26日、中3週で迎えた8戦目は、4歳400万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のプロポーションを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（6戦2勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

10月14日、約6か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下の多摩川特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（7戦2勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

11月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（8戦2勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた12戦目は、五十嵐久騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

4歳（1990年）

1月6日、中4週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（9戦2勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。