ワイルドグラス（2014年生、母タムロウイング）

ワイルドグラス（2014年3月30日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「野草。父名より連想。野草のようにたくましく」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時19歳）と交配したタムロウイングが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。主な勝ち鞍は2017年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、宮内牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、宮内牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、長谷川守正によって1,026万円で落札された。

的場均厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

11月13日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

11月19日、連闘で迎えた2戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず10着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

3歳（2017年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。

4月29日、中6週で迎えた5戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のマーブルフラッシュに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月14日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

6月25日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

10月8日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で的場勇人騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

10月15日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で的場勇人騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

4歳（2018年）

2月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で的場勇人騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

2月10日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で的場勇人騎手（7戦1勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

4月7日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の川俣特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場勇人騎手（8戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で的場勇人騎手（9戦1勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず15着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

6月16日、中5週で迎えた16戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

6月24日、連闘で迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

7月21日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（10戦1勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず13着に終わった。

11月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（11戦1勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（12戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

5歳（2019年）

5月11日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（13戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

8月11日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に終わった。

10月6日、中7週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた23戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート2500m 晴/重）に出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。