アジャーニ（2011年生、母スカルプトレス）

アジャーニ（2011年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンズ（当時15歳）と交配したスカルプトレスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地7戦0勝、地方11戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2016年の一般C2三四五。

経歴

デビュー前

3歳のとき、ダーレー・ジャパンから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、チバスタッドによって302.4万円で落札された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月23日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

3歳（2014年）

4月5日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

5月3日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月25日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

7月12日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

12月17日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九十（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシゲルイヨに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2015年）

1月2日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

1月27日、中3週で迎えた10戦目は、一般C2七八（川崎ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたダンディスタイル決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月2日、中4週で迎えた11戦目は、一般C2三四（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワンダフルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

4月3日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦のチューリップ賞（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、アクトナチュラリーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4月28日、中3週で迎えた13戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、ダイヤモンド特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、ストレイトウェザーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定戦の湘南江の島海の女王杯（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

8月18日、中3週で迎えた15戦目は、流星特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったイグアスノニジにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

9月8日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定戦の金木犀賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で繁田健一騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったシゲルナガトに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月19日、中5週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた17戦目は、一般C1六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5歳（2016年）

5月9日、約7か月の休養明けで迎えた18戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四五（川崎ダート1400m 雨/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のオンワードモンテに1馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。