クラウンドマジック（2019年生、母クラウンドジャック）

クラウンドマジック（2019年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「母名の一部+マジック、不思議な力」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時9歳）と交配したクラウンドジャックが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はタバタファーム。2021年の萩ステークス(オープン)で3着に入った他、2021年の野路菊ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月5日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラクスバラディーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

9月25日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったロンにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

10月30日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンの萩ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり3着に終わった。

12月28日、中7週で迎えた5戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

3歳（2022年）

1月22日、中3週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラスのつばき賞（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた9戦目は、3歳1勝クラスのアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

6月11日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラスの春日井特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、ゲーテローズにクビ差交わされて2着となった。

7月24日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

2022年10月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。