ヴァルネン（2000年生、母チョウカイメリー）

ヴァルネン（2000年5月10日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「警告する（独）、父名をドイツ語にして」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のウォーニング（当時15歳）と交配したチョウカイメリーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は堤光夫。戦績は、中央平地15戦1勝2着5回、地方3戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、堤光夫から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって840万円で落札された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月3日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったチアズマックスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月30日、中1週で迎えた3戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2003年）

1月18日、中3週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、勝ったチョウカイミッキーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月1日、中1週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

2月9日、連闘で迎えた7戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

5月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ケイアイカミングに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5月31日、中1週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、チアズラガーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月29日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、ブルージェネラルに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月19日、中2週で迎えた11戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のニホンピロポージーに1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月15日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

12月7日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はD.バルジュー騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では賦性の闘志でゴールまで落伍することなく走り切ったがが、5着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

4歳（2004年）

1月17日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上はD.バルジュー騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

6歳（2006年）

3月25日、約26か月半の休み明けで迎えた16戦目は、熊木良介騎手を鞍上に迎えて、一般C4-6（金沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4月2日、連闘で迎えた17戦目は、一般C4-5（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊木良介騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ユーセイキッドに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月3日、中3週で迎えた18戦目は、岡崎準騎手を鞍上に迎えて、閃光スプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。