クリノイチフジ（2010年生、母フジエスニセイ）

クリノイチフジ（2010年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋一富士」。毛色は芦毛。種牡馬のアドマイヤコジーン（当時14歳）と交配したフジエスニセイが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は島瀬順一。戦績は、中央平地3戦0勝、地方17戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2013年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、島瀬順一から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2012年）

6月14日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

6月28日、中1週で迎えた2戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

7月3日、連闘で迎えた3戦目は、2歳（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のセントスマイルを半馬身振り切って初白星を挙げた。

7月18日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた6戦目は、2歳（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったラブフューチャーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月29日、中1週で迎えた7戦目は、2歳（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた8戦目は、2歳（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（4戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、アミーカに3/4馬身交わされて2着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた9戦目は、2歳（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた10戦目は、2歳（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（6戦1勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るローズヒルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

3歳（2013年）

5月14日、約7か月の休養明けで迎えた11戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るネコダンスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

6月6日、中2週で迎えた12戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では生得の持続力でバテずに粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のデュアルスピードをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

6月23日、中1週で迎えた13戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の矢車草特別（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

7月29日、中4週で迎えた14戦目は、3歳戦のゆうがお特別（大井ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた15戦目は、3歳戦のchoice?×モバダビ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したエールドランジュに半馬身届かず2着となった。

4歳（2014年）

5月17日、約9か月の休養明けで迎えた16戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた17戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

7月20日、中4週で迎えた18戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

9月24日、中8週で馬体重を前走から41kg増やして迎えた19戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、おゝ浜のポン酢特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

10月22日、中3週で迎えた20戦目は、松本幸祐騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2二（園田ダート1400m 雨/重）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。