アンバーライオン（1990年生、母アロハキヤリー）

アンバーライオン（1990年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時13歳）と交配したアロハキヤリーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は安田豊重。戦績は、中央平地21戦2勝2着2回。1993年のシンザン記念(G3)に勝利した他、1992年の函館3歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

8月9日、デビュー戦は久保田英敬騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は430kg。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったバサラに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月23日、中1週で迎えた2戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のノーザンスクリーンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月27日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったマザートウショウに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中5週で迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

12月13日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田所秀孝騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

3歳（1993年）

1月17日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田所秀孝騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のナリタタイシンを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

3月7日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田所秀孝騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4月18日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田所秀孝騎手（6戦2勝）。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

5月30日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田所秀孝騎手（7戦2勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

9月12日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田所秀孝騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

4歳（1994年）

5月14日、約8か月の休み明けで迎えた11戦目は、G3の京阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で田所秀孝騎手（9戦2勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

7月10日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田所秀孝騎手（10戦2勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた13戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で田所秀孝騎手（11戦2勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた14戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

10月2日、中4週で迎えた15戦目は、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田所秀孝騎手（12戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（13戦2勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた17戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（14戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田所秀孝騎手（15戦2勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。

5歳（1995年）

5月6日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

5月13日、連闘で迎えた20戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

6月10日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。