トランシルヴァニア（2017年生、母ワンダーレディアンエル）

トランシルヴァニア（2017年5月10日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ルーマニアの黄金郷だったとされる地域名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時9歳）と交配したワンダーレディアンエルが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

田中剛厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

7月20日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセクシーフェイスをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月22日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

3歳（2020年）

2月15日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

4月18日、中8週で迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの山藤賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

6月21日、中8週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの奥尻特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた6戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの臥牛山特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

4歳（2021年）

11月7日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着を確保した。

5歳（2022年）

1月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラスの鳥栖特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

4月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの川俣特別（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたヴィヴァン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5月8日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で泉谷楓真騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

7月10日、中8週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のノーエクスキューズをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

10月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの茨城新聞杯（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

田中剛厩舎（美浦）へ入厩。

1月21日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの東雲賞（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は520kg。9頭立ての7番ゲートからスタート。競走除外となった。

6歳（2023年）

2月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

5月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた14戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着を確保した。

7月8日、中7週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの猪苗代特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

8月20日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢一樹騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

7歳（2024年）

4月14日、約8か月の休養明けで迎えた17戦目は、坂口智康騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。3着に終わった。