グランス（2008年生、母グラッブユアハート）

グランス（2008年2月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「閃光、きらめき」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時10歳）と交配したグラッブユアハートが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地11戦2勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、臼田浩義によって5,250万円で落札された。8歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、スマートによって594万円で落札された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月6日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカネトシリープインを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2011年）

2月19日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

4月9日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

5月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のサトノサミットに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

6月12日、中4週で迎えた7戦目は、3歳1000万下のあおぎりステークス（阪神ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

10月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

4歳（2012年）

4月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

5月5日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。