ナンヨーアイボリー（2018年生、母ナンヨーカノン）

ナンヨーアイボリー（2018年4月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+象牙色」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したナンヨーカノンが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のマリーンカップ(牝Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月25日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は406kg。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に敗れた。

12月6日、中5週で迎えた2戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

3歳（2021年）

2月21日、中8週で迎えた4戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

3月14日、中2週で迎えた5戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

5月8日、中7週で迎えた6戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のサマートゥリストをクビ差振り切って初白星を挙げた。

5月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は角田大和騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

7月25日、中8週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はタレてしまい17着に敗れた。

10月2日、中9週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は泉谷楓真騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

12月4日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で泉谷楓真騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したスーパーホープにクビ差届かず2着となった。

12月18日、中1週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に敗れた。

4歳（2022年）

2月6日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラスの波佐見特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は泉谷楓真騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は泉谷楓真騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るビクトリアバローズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月14日、中7週で迎えた16戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの日吉特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るケイアイメープルを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月5日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

9月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は泉谷楓真騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

10月16日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウヒューマを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

11月20日、中4週で迎えた20戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた21戦目は、コールドムーンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は泉谷楓真騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

5歳（2023年）

1月25日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

4月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

6月3日、中6週で迎えた24戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見せ場なく16着に敗れた。

8月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

10月29日、中9週で迎えた26戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず12着に終わった。

12月9日、中5週で迎えた27戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

6歳（2024年）

1月7日、中3週で迎えた28戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

2024年1月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。