ヤレバデキルコ（2011年生、母サンセットムーン）

ヤレバデキルコ（2011年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「『本気になれば走るのにね』との思いより」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時17歳）と交配したサンセットムーンが20歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中前牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方11戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2015年の一般C26。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中前牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、中前牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって840万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、藤枝眞澄によって1,260万円で落札された。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

1月12日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

10月30日、約9か月半の休養明けで迎えた2戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

11月12日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた3戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、一般C28（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、カラジャスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月28日、中1週で迎えた4戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般C22（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた5戦目は、一般C27（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は吉井友彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったカツゲキエースに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月26日、中1週で迎えた6戦目は、愛LOVE笠松けいば（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉井友彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したユーセイイメルダーを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2015年）

1月7日、中1週で迎えた7戦目は、一般C24（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉井友彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマツリダバンチョウに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

1月20日、中1週で迎えた8戦目は、一般C26（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉井友彦騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマキノアカボリをクビ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

2月19日、中3週で迎えた9戦目は、C級チャンピオン特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉井友彦騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

5月3日、中9週で馬体重を前走から23kg増やして迎えた10戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のドクトルモレに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月17日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2九（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキタノスマイルを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月29日、約7か月半の休養明けで迎えた12戦目は、一般C2八（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

5歳（2016年）

2月14日、中6週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では見せ場なく16着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた14戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。