ヘレナモルフォ（2009年生、母タガノブラッサム）

ヘレナモルフォ（2009年5月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「熱帯雨林に生息する神秘的な美しさを誇る蝶」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時11歳）と交配したタガノブラッサムが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は賀張三浦牧場。戦績は、中央平地24戦2勝2着1回。2012年のフラワーカップ(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三浦牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、白井牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月22日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 雨/不良）に出走。馬体重は448kg。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着を確保した。

11月20日、中3週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1800m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったサンキューアスクにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月4日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカムフィーを上がり4位タイの末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2012年）

2月11日、中9週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウイングドウィールに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

3月17日、中2週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月22日、中4週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 小雨/良）に出走。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

7月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

9月29日、中9週で迎えた9戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

10月21日、中2週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月16日、中7週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

4歳（2013年）

2月24日、中9週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた13戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

8月4日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の十和田湖特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって13着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の定山渓特別（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

9月22日、中4週で迎えた16戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

11月3日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

11月17日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

5歳（2014年）

7月13日、約7か月半の休養明けで迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の栗子特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

9月27日、中8週で迎えた22戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下の小峰城特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

6歳（2015年）

1月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。