ノーブルクライ（2020年生、母ノーブルジュエリー）

ノーブルクライ（2020年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「高貴なる叫び。父名、母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時19歳）と交配したノーブルジュエリーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2022年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、窪田芳郎によって6,600万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

11月6日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセンチュリヒロインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月10日、中4週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

3歳（2023年）

2月5日、中7週で迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

5月27日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

9月16日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

11月19日、中5週で迎えた7戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

4歳（2024年）

1月20日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

2月11日、中2週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月13日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの荒川峡特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したイゾレエオリアを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月18日、中1週で迎えた12戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの二王子特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフォトンブルーをアタマ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

7月7日、中6週で迎えた13戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの横津岳特別（函館芝2600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

7月28日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

8月17日、中2週で迎えた15戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。