シービーグレース（1984年生、母シービーキヤロル）

シービーグレース（1984年5月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のダンサーズイメージ（当時19歳）と交配したシービーキヤロルが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（株）丸沼千明牧場。戦績は、中央平地9戦4勝2着2回。1987年の札幌日刊スポーツ杯(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

12月7日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、ダイナヘラクレスに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

12月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のランナーボーイを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（1987年）

1月18日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳400万下の紅梅賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた4戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1200m 晴/重）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、伸びてきたクリキャロル決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

2月28日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のレッドクイーンに1馬身3/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のHBC杯（札幌ダート1500m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のホットレターをクビ差振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

8月1日、中3週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、札幌日刊スポーツ杯（札幌ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るインターネイティブを上がり1位の末脚で半馬身差し切って4勝目を手にした。

11月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた8戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

12月20日、中5週で迎えた9戦目は、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は竹原啓二騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。