キタイ（2016年生、母コウヨウルビー）

キタイ（2016年2月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「よい結果や状態を予期して実現する」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンカーク（当時10歳）と交配したコウヨウルビーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷川牧場。2018年のカンナステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷川牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、西村憲人によって540万円で落札された。

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月23日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、トーセンオパールに交わされて2馬身差の2着となった。

7月8日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、ニヴィアンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月29日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るドゥシャンパーニュを鮮烈な末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

9月29日、中8週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた4戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

3歳（2019年）

2月24日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたホープフルサイン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

7月20日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

8月4日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月14日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月5日、中2週で迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

10月27日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能でしぶとく粘り込んで、最後は2着のレッドクレオスをアタマ差振り切って2勝目を手中に収めた。

11月17日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

4歳（2020年）

1月19日、中8週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

3月1日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラスの房総特別（中山芝1200m 外回り雪/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

4月12日、中3週で迎えた17戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの花見山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

5月9日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

7月18日、中7週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの鶴ヶ城特別（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

9月13日、中7週で迎えた21戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

12月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5歳（2021年）

1月11日、中3週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

2月20日、中5週で迎えた24戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

3月14日、中2週で迎えた25戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの岡崎特別（中京芝1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4月24日、中5週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

5月8日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま全身全霊の粘りで持ち堪えて、最後は2着のセイウンパワフルに1馬身3/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

5月30日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい17着に終わった。

8月28日、約3か月の休み明けで迎えた29戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた30戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長篠ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けて、最後は2着のハッシュゴーゴーをクビ差振り切って4勝目を収める

10月17日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山稔樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい18着に終わった。

12月5日、中6週で迎えた32戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

6歳（2022年）

1月10日、中4週で迎えた33戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい17着に終わった。

4月23日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

6月26日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた35戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

7月31日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた36戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（4戦1勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。12着に終わった。

2022年8月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。