トーセンエンパイア（2002年生、母シャルマンダダ）

トーセンエンパイア（2002年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋帝国」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時10歳）と交配したシャルマンダダが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）小泉牧場。戦績は、中央平地15戦1勝、地方14戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

9月25日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のトーセンベルボーイに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月13日、中6週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

3歳（2005年）

3月26日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた4戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に敗れた。

10月15日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

11月20日、中4週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

4歳（2006年）

1月29日、中9週で迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

4月9日、中9週で迎えた8戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4月22日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。17頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

6月18日、中7週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた11戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

10月22日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

12月23日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

5歳（2007年）

10月29日、約10か月半の休み明けで迎えた16戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、オッズパーク賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた17戦目は、東京サラブレッドクラブ賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた18戦目は、一般B1二（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた19戦目は、なまはげ柴灯まつり杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

6歳（2008年）

1月2日、連闘で迎えた20戦目は、楽天競馬杯（水沢ダート1800m 小雪/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

1月12日、中0週で迎えた21戦目は、一般B1一（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山本聡哉騎手（5戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

3月23日、中9週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた22戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山本聡哉騎手（6戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた23戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で山本聡哉騎手（7戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

4月27日、中1週で迎えた24戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（8戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ラストアラシに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

5月25日、中1週で迎えた26戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は沢田盛夫利騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオイコミジョウズに2馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

5月31日、連闘で迎えた27戦目は、南昌山賞（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（9戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた28戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（10戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のデューティアスをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月30日、連闘で迎えた29戦目は、中津川賞（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（11戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のアッパージーンをハナ差振り切って勝利をモノにする