ノーブルカリナン（2015年生、母ノーブルジュエリー）

ノーブルカリナン（2015年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「高品質な+世界最大のダイヤモンドの原石カリナン」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したノーブルジュエリーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地7戦1勝2着3回。2018年のエルフィンステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

8月5日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月10日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレーヴドリーブを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2018年）

2月3日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたレッドサクヤ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月17日、中5週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月22日、中4週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

7月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたレオコックブルー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月4日、中2週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったセンテリュオにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2019年）

1月20日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るジョーアラビカを豪快な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

2月11日、中2週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

6月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの北斗特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

7月7日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

12月8日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスのベストウィッシュカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

5歳（2020年）

1月18日、中2週で迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のナイトバナレットに1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

2月29日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず4着に終わった。

5月9日、中5週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの錦ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

10月24日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

6歳（2021年）

2月7日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのトリトンステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、勝ったリリーバレロにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

3月7日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

2021年3月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。