エイムアットビップ（2005年生、母ドリームクロス）

エイムアットビップ（2005年2月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ＶＩＰを目指せ」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時8歳）と交配したドリームクロスが12歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地13戦2勝2着3回。2007年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入った他、2007年のファンタジーステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

7月21日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、マイネレーツェルに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

8月5日、中1週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、勝ったサマーエタニティに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月22日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のコスモランゲルに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月6日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオディールに2馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

11月4日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力でなんとか走り抜いたが、オディールに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月2日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2008年）

3月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

4月13日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。17頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月20日、中9週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。16着に敗れた。

8月17日、中3週で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい最後はマンテンハットと並んで13着同着となった。

12月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

4歳（2009年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。