ケイアイアバント（2000年生、母アトムピット）

ケイアイアバント（2000年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋前に（仏語を英語読み）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時13歳）と交配したアトムピットが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大滝康晴。戦績は、中央平地11戦1勝2着5回。主な勝ち鞍は2002年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

9月8日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマチカネホマレを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2003年）

11月9日、約14か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた3戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く17着に敗れた。

4歳（2004年）

6月27日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の田舎館特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したタイキエンデバーに半馬身届かず2着となった。

7月10日、中1週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の塩屋埼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したトップパシコにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ミスギャラクシーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

5歳（2005年）

1月29日、中4週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったウインセイヴァーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月27日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

4月9日、中5週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の青葉城特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたタイキシルバー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月19日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。