キリノトウコウ（1984年生、母ミヨトウコウ）

キリノトウコウ（1984年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時10歳）と交配したミヨトウコウが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）武田牧場。戦績は、中央平地10戦4勝2着1回。1987年のクリスタルカップ(G3)に勝利した他、1987年の菜の花賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稲葉幸夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月1日、デビュー戦は嶋田功騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったグレンハーモニーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田功騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシアトルダンサーに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月14日、中3週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のミホベストに3馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

3歳（1987年）

1月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

2月7日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンス賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は嶋田功騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田功騎手（3戦1勝）。6頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のビュウーコウに1馬身の差をつけて3勝目を手にした。

4月18日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田功騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダイナオラシオンに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を手に入れた。

5月9日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの菖蒲特別（東京芝1400m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で嶋田功騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で嶋田功騎手（6戦3勝）。24頭立ての20番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では見所を作れず23着に終わった。