スペルオンミー（2011年生、母ウィッチズハット）

スペルオンミー（2011年2月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「魔法をかけて」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時10歳）と交配したウィッチズハットが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地15戦2勝2着2回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2016年の初霞賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月24日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

3歳（2014年）

1月11日、中6週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマックスユーキャンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月1日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアンジュシュエットに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月15日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったイダスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

7月20日、中5週で迎えた6戦目は、M.エスポジート騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

10月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

4歳（2015年）

2月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

6月27日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

8月6日、中5週で迎えた11戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、マルチサンド特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーセンハリケーンに8馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

9月27日、中6週で迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

12月5日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

5歳（2016年）

1月23日、中6週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の初霞賞（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のタッチシタイをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

2月13日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

5月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。13着に終わった。