ユーコーカズサ（1994年生、母ムーンライトミラクル）

ユーコーカズサ（1994年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のドウカンテスコ（当時12歳）と交配したムーンライトミラクルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は伊藤牧場。戦績は、中央平地11戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1997年の仲冬ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

7月6日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は458kg。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで悠々と抜け出し、最後は2着のルビアノダンディーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月28日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。13頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

3歳（1997年）

3月29日、約8か月の休養明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた4戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く持ち堪えて、最後は2着のトシマキバオーに2馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

5月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は常石勝義騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた7戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

10月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で常石勝義騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたジョープロテクター決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るモアコスモスを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を手にした。

11月30日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は常石勝義騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るローレンシアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて制した。

4歳（1998年）

4月19日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。