キタノインパクト（2016年生、母ボンバルリーナ）

キタノインパクト（2016年1月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「命名者の名前と父名の一部から」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したボンバルリーナが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。主な勝ち鞍は2021年の熱田特別(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

ＤＭＭバヌーシーにて総額7,240万円（0.72万×10000口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月7日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2019年）

1月12日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったサンアップルトンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月24日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のポイントオブオナーに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（2020年）

10月31日、約20か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

5歳（2021年）

2月21日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったダイワクンナナにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3月20日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラスの熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のシルバータイドに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5月9日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったサトノジェネシスにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

6月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスのホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったアルビージャに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月8日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの松前特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったテーオーラフィットに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月3日、中7週で迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの茨城新聞杯（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヴァリアメンテにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月31日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの国立特別（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

12月18日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2022年）

2月19日、中8週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のボーデンをアタマ差振り切って3勝目を奪取した。