オメガユリシス（2006年生、母スズランストーリー）

オメガユリシス（2006年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋蝶名。見つけると幸福になるといわれる蝶」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤコジーン（当時10歳）と交配したスズランストーリーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は桑田正己。戦績は、中央平地14戦2勝。2008年の福島2歳ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、桑田正己から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、レックスによって430.5万円で落札された。

坂本勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

9月28日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は460kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウインバンディエラに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月2日、中4週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアドバンスヘイローを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。

12月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦2勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

3歳（2009年）

1月31日、中5週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/不良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

3月21日、中6週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

12月12日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

4歳（2010年）

1月5日、中2週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

7月11日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦2勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

8月14日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

10月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、4着に入った。

12月26日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドプレミアム（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。