スカーレットベル（2001年生、母スカーレットレディ）

スカーレットベル（2001年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「緋色のベル」。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時8歳）と交配したスカーレットレディが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の大津特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

6月27日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。馬体重は490kg。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るピアチェモルトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（2005年）

2月12日、約7か月半の休養明けで迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のメグミロマンスに2馬身の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

4月9日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳以上1000万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

5月29日、中6週で迎えた4戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロマニスタを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

7月3日、中4週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月12日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、逃げるメイショウホウオウにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月18日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2006年）

1月9日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の八坂特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のマコトスペリオルに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

2月18日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のグランプリスターに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月9日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

11月11日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた14戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアルミナスステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず11着に敗れた。

6歳（2007年）

2月4日、中6週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

3月11日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。