キタサンエンペラー（2006年生、母パワールミネ）

キタサンエンペラー（2006年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝」。毛色は栗毛。種牡馬のムーンバラッド（当時7歳）と交配したパワールミネが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は山崎牧場。戦績は、中央平地23戦1勝2着1回、地方9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

8月9日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

12月7日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着を確保した。

12月28日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

3歳（2009年）

1月18日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた8戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた10戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた12戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ダノンシェルにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイワフラッグを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月14日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

12月20日、中4週で迎えた15戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

4歳（2010年）

1月23日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は大下智騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月11日、中3週で迎えた19戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた20戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

6月26日、中7週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の種市特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（4戦1勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

9月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、長月特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

10月24日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（5戦1勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

5歳（2011年）

1月21日、中9週で馬体重を前走から37kg増やして迎えた25戦目は、實川純一騎手を鞍上に迎えて、初茜特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた26戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、仲春特別（浦和ダート1500m 雪/重）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた27戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、風来特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

4月28日、中8週で迎えた28戦目は、惜春特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5月6日、連闘で迎えた29戦目は、鍾馗盃（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したトーセンカルツェを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月18日、中1週で迎えた30戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般B3三（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトゥルーヴァラーを鬼脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月8日、中2週で迎えた31戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ水無月賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

6月22日、中1週で迎えた32戦目は、集真藍特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヴォルテックスに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。