インクレセント（2009年生、母インコグニート）

インクレセント（2009年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「月が満ちてくる様、上弦の月」。毛色は青鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時11歳）と交配したインコグニートが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地18戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,200万円（55万×40口）で一口馬主が募集された。

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月17日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

3歳（2012年）

1月14日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったオソレイユにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

3月4日、中2週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた5戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1400m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、勝ったテムジンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

4月21日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したキタサンエピソードにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月27日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で中井裕二騎手（3戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

8月26日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

9月1日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウェルトレインドを3/4馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

4歳（2013年）

6月22日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のディアプリンセスに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を物にした。

7月20日、中3週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月25日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず13着に敗れた。

9月22日、中3週で迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

11月10日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた17戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2013ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

5歳（2014年）

4月6日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はタレてしまい15着に終わった。