ウインベルセルク（2006年生、母プレンティオブラヴ）

ウインベルセルク（2006年5月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋北欧伝説の戦士（アイスランド語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のムーンバラッド（当時7歳）と交配したプレンティオブラヴが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村上欽哉牧場。戦績は、中央平地15戦1勝2着1回、地方3戦2勝。主な勝ち鞍は2010年の種市特別(500万下)。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額2,600万円（6.5万×400口）で一口馬主が募集された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

4月5日、デビュー戦は荻野琢真騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は492kg。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のハマナス賞（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

9月26日、中8週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は荻野琢真騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

11月28日、中8週で迎えた5戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2-9（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコウチャシフォンに約12馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

12月20日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスタグビートルに7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2010年）

4月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は荻野琢真騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、サクセスヒューゴーに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

6月26日、中9週で迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の種市特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のクリスマスキングに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月25日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

8月21日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

10月31日、中9週で迎えた11戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

12月26日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の八女特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

5歳（2011年）

1月15日、中2週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

4月24日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、5着を確保した。

5月28日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、3着に入った。

6月19日、中2週で迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 曇/重）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の若狭湾特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

12月4日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の霞ヶ浦特別（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。