クレスコワールド（2004年生、母プログレスサンデー）

クレスコワールド（2004年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋世界。世界で活躍する馬に成長してほしい」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時14歳）と交配したプログレスサンデーが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）笠松牧場。戦績は、中央平地10戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の館山特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

12月16日、デビュー戦はM.モンテリーゾ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したアルティマトゥーレを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

3歳（2007年）

1月7日、中2週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイカーリアンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月4日、中3週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のザレマに2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

3月24日、中2週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

5月5日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

5歳（2009年）

6月13日、約25か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のハーリカに1馬身1/4の差をつけて久々の実戦を制した。

7月11日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2010年）

2月20日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の東山特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハギノバロンドールを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。