ヤマニンカルフール（2000年生、母ワンオブアクライン）

ヤマニンカルフール（2000年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋十字路（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時7歳）と交配したワンオブアクラインが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

7月14日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヤマカツリリーに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく13着に敗れた。

9月28日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

3歳（2003年）

9月21日、約12か月の休養明けで迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた5戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のキーエンジェルに3馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

11月29日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた8戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

4歳（2004年）

8月29日、約8か月半の休み明けで迎えた9戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったマキハタサイキックにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

12月5日、中4週で迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のライズサウンドに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。