ミュージアムヒル（2015年生、母ロレットチャペル）

ミュージアムヒル（2015年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「サンタフェの町にある美術館などが多く集まった観光名所」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したロレットチャペルが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年のスイートピーステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

6月24日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったマイネルサイルーンにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

8月19日、中7週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のディアサルファーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月1日、中5週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったレッドレグナントに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月19日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したマウレアにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2018年）

2月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したアルモニカに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月10日、中4週で迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアドマイヤアルバに1馬身3/4の差をつけて2勝目を挙げた。

4月29日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したランドネを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月9日、中5週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のソーグリッタリングを半馬身振り切って3勝目をゲットした。

9月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月28日、中7週で迎えた10戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2019年）

3月9日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

5月5日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

8月31日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

11月10日、中9週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月8日、中3週で迎えた16戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

5歳（2020年）

3月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したタイセイアベニールを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

5月3日、中8週で迎えた18戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したスイープセレリタスにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月21日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

8月1日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず14着に敗れた。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 雨/重）に出走。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では閃光のような末脚を披露し、最後はトウカイオラージュと並んで3着同着となった。

11月21日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず17着に敗れた。