パセンジャーシップ（2012年生、母パナマックス）

パセンジャーシップ（2012年4月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「客船」。毛色は芦毛。種牡馬のダイワメジャー（当時11歳）と交配したパナマックスが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

1月24日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた2戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のビーチパラソルをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月14日、中2週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

4月25日、中5週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ピンストライプに交わされて3馬身半差の2着となった。

5月31日、中2週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

11月28日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

4歳（2016年）

1月31日、中6週で迎えた9戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカフジオリオンを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

2月28日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でS.フォーリー騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

4月23日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

6月5日、中5週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

9月3日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

10月10日、中4週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた14戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた15戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月18日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

5歳（2017年）

1月21日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上はS.フォーリー騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

3月12日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

3月25日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は荻野極騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた20戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

6月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の立待岬特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。