ブラックヘルト（2014年生、母トーセンフォーユー）

ブラックヘルト（2014年4月29日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「父名の一部＋英雄（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時13歳）と交配したトーセンフォーユーが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。主な勝ち鞍は2018年の4歳以上C1。

経歴

デビュー前

1歳のとき、岡田スタッドから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額960万円（2.4万×400口）で一口馬主が募集された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

12月25日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は522kg。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

3歳（2017年）

2月26日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

3月11日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

4月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

6月28日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフェルカド特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ディアチャイブに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月15日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月22日、連闘で迎えた8戦目は、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

8月23日、中4週で迎えた9戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のプレセペ特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったアオスタに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

4歳（2018年）

1月24日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のジューンソフィアに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月6日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上C2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイムシャワーに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月28日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ミスターロマンスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月20日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のラベルヴィーに3馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

11月3日、約7か月半の休養明けで迎えた14戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

12月16日、中5週で迎えた15戦目は、服部寿希騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。