オーシャンエイプス（2004年生、母リターンキャスト）

オーシャンエイプス（2004年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「大洋＋類人猿」。毛色は鹿毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時12歳）と交配したリターンキャストが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）バンダム牧場。戦績は、中央平地17戦5勝。2008年のオーストラリアトロフィー(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

1月20日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタマモウェーヴに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月11日、中2週で迎えた2戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

4月7日、中7週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

9月2日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムノブシオーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のディープスピリットに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月25日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダンスアジョイをアタマ差振り切って制した。

4歳（2008年）

4月6日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた10戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクラメガワンダーをハナ差振り切って5勝目をつかんだ。

6月8日、中5週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

6歳（2010年）

12月11日、約30か月半の休養明けで迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2010ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

7歳（2011年）

1月15日、中2週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月26日、中6週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

8歳（2012年）

6月24日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。