エイシンラセーヌ（1984年生、母ラビツトヤシマ）

エイシンラセーヌ（1984年2月21日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時10歳）と交配したラビツトヤシマが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は高瀬敦。戦績は、中央平地22戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1987年の雲仙特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月29日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

3歳（1987年）

3月29日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く3着に終わった。

4月12日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5月2日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシクレノンセラビーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で土肥幸広騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラテーヌに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月27日、中3週で迎えた7戦目は、4歳400万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で土肥幸広騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳400万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で土肥幸広騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のファイトラッキーをアタマ差振り切って2勝目をつかんだ。

8月2日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で土肥幸広騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のファンドリドンをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

9月13日、中5週で迎えた10戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で土肥幸広騎手（9戦3勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で土肥幸広騎手（10戦3勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で土肥幸広騎手（11戦3勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月15日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は13戦連続で土肥幸広騎手（12戦3勝）。20頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は垂れてしまい18着に敗れた。

4歳（1988年）

8月27日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（13戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（14戦3勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の桂川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（15戦3勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたキンコーレディー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

10月23日、中1週で迎えた18戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（16戦3勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（17戦3勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の尾張特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（18戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを5馬身以上保って、かなり緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた22戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。