タナノフローラ（2017年生、母スマイリングムーン）

タナノフローラ（2017年5月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「馬主名より＋ローマ神話の花と春と豊穣を司る女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時10歳）と交配したスマイリングムーンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳C1。

経歴

デビュー前

2歳のとき、追分ファームから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、田中俊彰によって972万円で落札された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月31日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

11月9日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着に入った。

11月16日、連闘で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

3歳（2020年）

1月18日、中8週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では全く伸びず15着に敗れた。

4月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、服部寿希騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた7戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

5月3日、連闘で迎えた8戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

6月5日、中4週で迎えた9戦目は、中田貴士騎手を鞍上に迎えて、3歳C1二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアイファーネイビーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

6月26日、中2週で迎えた10戦目は、長谷部駿弥騎手を鞍上に迎えて、3歳C1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチェリーガイアを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月22日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で長谷部駿弥騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月10日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷部駿弥騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のコルテーゼに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

12月1日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で長谷部駿弥騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で長谷部駿弥騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のグレイテストクルーに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2021年）

1月7日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で長谷部駿弥騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月27日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で長谷部駿弥騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテイケイリヴェールに2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5月14日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で長谷部駿弥騎手（7戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

11月4日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で長谷部駿弥騎手（8戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオメガプランタンを上がり3位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って休み明け初戦をモノにした。