ベルベルコンパス（2022年生、母ピンクシャンパン）

ベルベルコンパス（2022年1月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ベルベル人の砂漠で使うコンパス」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時19歳）と交配したピンクシャンパンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は富田牧場。主な勝ち鞍は2024年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、富田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、ノーザンファームによって4,840万円で落札された。

小栗実厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

7月20日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は522kg。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ナチュラルライズに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のラストレガシーに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月3日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのもちの木賞（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

3歳（2025年）

1月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のロードラビリンスを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3月29日、中9週で迎えた5戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

5月3日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で北村友一騎手（5戦2勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

8月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で北村友一騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの松戸特別（中山ダート2400m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラファールドールに3馬身の差をつけて3勝目を収める