ヴィートヴァンクル（2003年生、母キョウエイマーチ）

ヴィートヴァンクル（2003年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「速く勝つ（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時18歳）と交配したキョウエイマーチが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方6戦0勝2着2回。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

1月9日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に敗れた。

1月29日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた3戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、4着に入った。

7月15日、中8週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

10月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の天王山特別（園田ダート1400m 雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

12月1日、中7週で迎えた7戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1200m 晴/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

12月30日、中3週で迎えた8戦目は、3歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、勝ったスプリングツークに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4歳（2007年）

10月12日、約9か月半の休養明けで迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般C3三四（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

10月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、一般C3三イ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた11戦目は、一般C3二三（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、モエレジョイに交わされて1馬身差の2着に敗北した。