トラディション（2011年生、母シネマスコープ）

トラディション（2011年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「伝承」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時12歳）と交配したシネマスコープが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地6戦0勝、地方8戦6勝。主な勝ち鞍は2014年のDASHよかわ開設6周年記念特別(B1)。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

7月6日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月22日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

3歳（2014年）

1月11日、中2週で迎えた4戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

4月27日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

6月13日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスプリングカンナに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

7月9日、中3週で迎えた8戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1400m 雨/重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアンソルスランに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

7月25日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は木村健騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスケルツァンドに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月10日、中6週で迎えた10戦目は、きんれんか賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒシサブリナに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月2日、中2週で迎えた11戦目は、もみじ賞（園田ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は田中学騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のアウルムに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月29日、中3週で迎えた12戦目は、DASHよかわ開設6周年記念特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のホクセツプリンスに1馬身1/4の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

12月30日、中8週で迎えた13戦目は、城山特別（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（4戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4歳（2015年）

1月27日、中3週で迎えた14戦目は、笹鳴特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（5戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。