ユキノルックス（1985年生、母ルーナエクスプレス）

ユキノルックス（1985年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンシヤインボーイ（当時11歳）と交配したルーナエクスプレスが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は鈴木勇次郎。戦績は、中央平地20戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1989年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

大久保良雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

9月19日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。馬体重は448kg。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアドバンスモアを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月24日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳400万下のサフラン賞（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったオンワードナンシーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

3歳（1988年）

5月28日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳400万下の桐花賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下のくちなし賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田村正光騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳400万下のあさがお賞（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田村正光騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったグレンスイトピーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月13日、中5週で迎えた7戦目は、町田俊夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の越後特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田村正光騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたハヤテフユコ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

10月9日、中5週で迎えた9戦目は、宮田仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の山中湖特別（東京芝1600m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したミスターブラウンにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月12日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田村正光騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のダイシンピジョンに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

11月20日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上400万下の芦ノ湖特別（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るカネヤマトウショウを上がり3位の末脚で半馬身差し切って3勝目を手中に収めた。

12月18日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（9戦3勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

4歳（1989年）

1月16日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上1400万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（10戦3勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に敗れた。

2月26日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で田村正光騎手（11戦3勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は宮田仁騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

9月16日、約6か月の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田村正光騎手（12戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月8日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（13戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るブラックホラーをアタマ差だけ差し切って人気に違わぬ実力を証明した。

11月5日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、柏崎正次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目立つような脚を使えず3着に敗れた。

12月10日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田村正光騎手（14戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた20戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’89ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。