パワーウーマン（2012年生、母エンキャンタドゥ）

パワーウーマン（2012年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「能力ある女性」。毛色は栗毛。種牡馬のハービンジャー（当時6歳）と交配したエンキャンタドゥが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地15戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年の小牧特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月24日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

3歳（2015年）

1月25日、約5か月の休み明けで迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

2月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

3月21日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のゴールドエッセンスをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

4月12日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい6着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたレーヌドブリエ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月30日、中2週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

6月28日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

4歳（2016年）

1月31日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のビオラフォーエバーに2馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

3月21日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレトロロックをハナ差振り切って3勝目を手中に収めた。

7月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦2勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

5歳（2017年）

12月10日、約17か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のジングルベル賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（3戦2勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

6歳（2018年）

1月21日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（4戦2勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。